世界中で栽培されている高級白ワイン用品種シャルドネ
以前画像をアップした
1937年の
モンラッシェをメインに、偉大なシャルドネのワイン会をやりました。
右から 1990年 クリュッグ クロ ド メニ
1981年 モンラッシェ プロスペル モーフー
1979年 バタール モンラッシェ ルイ ラトゥール
1967年 シュバリエ モンラッシェ アンリ クレール (ルモワスネ詰め)
1937年 モンラッシェ ブシャール エイネ
1994年 マコン クレッセ キュベ ボトリティス ジャン テヴネ
クロ ド メニ は、まだかなり若い、しかしながら貴族のような品の良さと複雑でバランスの取れた味わい、余韻の長さは、ボランジェのVVフランセ-ズと並んでシャンパーニュの中では別格の逸品です。
モーフー の モンラッシェ は非常にクリーンな印象、こなれ始めてきていて、やや細身ながらモンラッシェらしい長い余韻に血筋の良さを感じます。
ルイ ラトゥール は現在の同社の造りに比べて80年代頭までは 樽 の使い方がより派手でした。このバタールもグッとくる樽香、濃くてパワフルでした。
アンリ クレール の シュバリエ も秀逸な造り手の特級畑らしく優雅なワイン、まだミネラル感もあり、ひきしまった印象。しかしながら、さすがモンラッシェ系のワインは長熟です、こなれてはいるのですが67’でも未だ熟成~という感じでは有りません。
さて、37’ブシャール エイネ の モンラッシェ ですが、コルクの状態から30~40年程度前にリコルクしてある様子。熟成香も有るのですが、きりりと引き締まった分厚いボディーを持ち、まだまだピークでは無い!強靭なストラクチャーを誇っていました。この頃は個人生産者(ドメ-ヌ)よりもネゴシアンの方が強かった時代、名門ネゴシアンブシャール エイネ の力を垣間見た1本でした。
ジャン テヴネ の マコン ボトリティス は極甘口の貴腐ワイン、94’はブルゴーニュで貴腐ワインを造るのに空前絶後の年と言われ、ジャン テヴネ自身「生涯最高の作品」 と云っているほどで、ボトル1本(750ml)中の残糖が200グラムを楽に越えている(!)物凄いワインです。アンバーがかった色調、酸もきっちり有るのでべたべたはしませんが甘美でトロリとしたネクター、若いうちは単調になりがちなシャルドネの甘口ですがこのワインはすでに複雑さも供えていて、この会の〆にふさわしい1本でした。
今回のワイン会は、恵比寿の
イレール で行いました。でりでりキッチンなどでも活躍する島田シェフのお店です(ウエスティンホテル近く)。白ワインで通すと言う事でメニューを考えていただき、出席者からはグルヌイユ(蛙)が好評でした。こちらはもう少しすると時期を迎えるジビエも素晴らしく、雷鳥や鹿、山鴫(やましぎ)などは絶品です。1月には猪も入ってくるそうですが、残念ながら私はまだ戴いた事が在りません。来年は是非、と思っています。