ブルゴーニュワインの試飲会に行ってきました。
フェブレ、ジャド、ドルーアンなど著名な造り手から日本未輸入の生産者もちらほら。
時間が足りなかったので、ほとんど白のみのテースティングとなりました。
全体にクリーンでフレッシュさを感じさせるものが多く、ムルソーやピュリニ―、
シャサーニュなどでも樽のニュアンスが極めて少ないものが殆どでした。
造り手の個性というか、キャラクターが前面に出たワインの方が面白味が有ると
思うのですが、流行からでしょうか、みな同じベクトルを向いている様でした。
今回特に注目したのが2006年と2007年ヴィンテージの違いについてです。
07が酸、ミネラルともに充分で堂々としている(現時点では当然かなり若い)のに対して、06は途中の若干のユルさが気になりました。
もちろん07の方が若いのは当たり前なのですが、両者のキャラクターには
明確な違いが在りました。
愛好家が取って置くべきワインは07で、長期熟成に向く上質な資質を備えています。
対して06はその穏やかな酒質ゆえ、早めに楽しめて料理の邪魔もしない、
レストランなどで勧めやすい年号となっています。
良い年も、そこそこの年も、それぞれに役割はあるものです。
ドメーヌ ラモネ の モンラッシェ 入荷しました。
有名すぎるほど有名な生産者ですが、頂点の モンラッシェ は年産僅か3樽ほど。
本数にして800本強くらいしか創られない稀少品。
まだまだ色合は若いですが、90年代半ば以前の ラモネ は取っておくべきワイン。
ブルゴーニュワインの収集家として伝説的な人物『
ドクター バロレ』。
50年代以前のボトルはかなりの価格となっています。
(平気でうんじゅうまんしています)
グレートヴィンテージ 34 のムルソーです。
バロレの中でも白のオファーは少ないですし、ネゴスもアンリ・ド・ヴィラモンが
多いのですが、モーフーの詰めためずらしいボトルです。
1934 Meursault Gouttes d'Or Dr Barolet Maufort PetF
画像では結構アンバー掛かって見えますが、現物は善い感じの
レモンティー+位のニュアンスで、状態の良さが伺えます。
1949年のコルトンです。
入荷した時は異常無かったのですが、しばらくすると
コルクが少し下がってきた様な。
そして先週手に持ってみると、するっとコルクが脱落!

アップにするとこんな感じで、悲しい事に液面に
プカプカ浮いています。
オールドヴィンテージを扱っていると稀に有る事なのですが、
落ちかけた状態でとどまるボトルも在ります。
キャップシールで密閉された様になっているので、すぐに酸化する
訳ではないのですが、早々に呑む事になります。
同一銘柄では60~70年代のChマルゴーが数回ありました。
日本橋三越本店がリニューアルして10月2日にグランドオープン。
地下のワイン売場「ラ・カーブ」もリニューアルして、新たに
メモリアル・ヴィンテージコーナーをつくったと宣伝していました。
1961年から2005年まで全ての年号のワインを
ラインアップとの事。
当店
『中田屋』では、1940年から2006年まで全ての年号の
ワインをラインアップしています。
ここ数年、短期的にでも欠品が有ったのは1ヴィンテージ位。
30年代もそこそこありますし、20年代も現在欠番は
2ヴィンテージだけです。
あ、持ってばかりでなく、もうちょっと販売しないといけませんね。